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個人事業主の年金を増やす方法|付加年金・国民年金基金・iDeCo

国民年金だけでは手薄な個人事業主の年金を上乗せする3つの方法と、併用のルールを整理します。

公的機関の情報にもとづく
編集:法人成りシミュレーション編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

会社員は国民年金(老齢基礎年金)に加えて厚生年金がありますが、個人事業主・フリーランス(国民年金の第1号被保険者)は国民年金だけ。そのぶん老後の年金が手薄になりがちです。そこで、自分で年金を上乗せする3つの方法があります。付加年金・国民年金基金・iDeCoの仕組みと、どれを組み合わせられるかを整理します。

なぜ個人事業主の年金は手薄?

会社員は「国民年金+厚生年金」の2階建てですが、個人事業主は国民年金(1階)だけです。将来受け取る年金を増やすには、自分で上乗せの制度を使う必要があります。上乗せの方法は、掛金が安く効率のよい「付加年金」、受取額が決まっている「国民年金基金」、自分で運用する「iDeCo」の3つが代表的です。

① 付加年金(月400円)

国民年金の保険料に、月額400円を上乗せして納めると、将来の老齢基礎年金に「200円×付加保険料を納めた月数」が毎年上乗せされます。

2年で元が取れる:例えば10年(120か月)納めると、納めた付加保険料は400円×120=48,000円。増える年金は200円×120=年24,000円なので、受け取り始めて2年で納めた額のもとが取れ、その後は一生上乗せが続きます(終身)。月400円で始められる、効率のよい上乗せです。ただし金額は固定で、物価による増減はありません。

② 国民年金基金

国民年金基金は、第1号被保険者が加入できる、上乗せ年金の制度です。掛金は全額が社会保険料控除になり、所得税・住民税が下がります。受け取る年金額があらかじめ決まっている(確定給付)のが特徴で、終身年金や確定年金などの型から選べます。

③ iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で運用する私的年金です。掛金が全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)、運用益が非課税、受取時も控除と、税制優遇が大きいのが魅力です。国民年金基金と違い、受取額は運用成績で変わります。詳しくはiDeCoは個人事業主にいくらまで?を参照してください。

組み合わせのルール

  • 付加年金と国民年金基金は併用できません(どちらか一方)。国民年金基金に加入すると、付加保険料は納められません。
  • 国民年金基金とiDeCoは、掛金を合算して月68,000円が上限です(2026年12月からは75,000円)。
  • 付加年金とiDeCoは併用できます(付加保険料を納める場合、iDeCoの上限はそのぶん調整されます)。
控除の区分の違い:国民年金基金の掛金は「社会保険料控除」、iDeCoの掛金は「小規模企業共済等掛金控除」と、控除の区分が異なります。どちらも全額が所得控除になる点は同じです。iDeCoや小規模企業共済による節税額は節税シミュレーターで試算できます。

まとめ

  • 個人事業主は国民年金だけで年金が手薄。上乗せの方法は付加年金・国民年金基金・iDeCoの3つ。
  • 付加年金は月400円で「200円×納付月数」が毎年上乗せ。受け取り2年で元が取れる終身の上乗せ。
  • 国民年金基金は受取額が確定、iDeCoは自分で運用。どちらも掛金は全額所得控除。
  • 付加年金と国民年金基金は併用不可。国民年金基金とiDeCoは合算で月68,000円(2026年12月から75,000円)が上限。

iDeCo・小規模企業共済での節税額は、節税シミュレーターに掛金を入れて確かめてみてください。

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