「税務調査」と聞くと身構えてしまいますが、多くは申告内容を確認するための「任意調査」です。日頃から正しく記帳し、書類を保存していれば、過度に恐れる必要はありません。調査の流れと、一番の備えになることを整理します。
税務調査とは(任意調査・事前通知)
税務調査は、申告した内容が正しいかを、質問や帳簿の確認によってチェックするものです。多くは「任意調査」で、原則として、調査の日時・場所・対象となる税目・対象期間などが事前に通知されます(税理士に依頼している場合は税理士にも通知されます)。ただし、税務署が持つ情報から、事前通知をすると正確な事実の把握が難しくなると判断された場合は、事前通知なしで行われることもあります。
調査の流れ
- ① 事前通知:税務署から連絡があり、日程などを調整します。
- ② 調査:帳簿や請求書・領収書などをもとに、売上・経費の内容を確認されます。質問に答えたり、書類を見せたりします。
- ③ 結果:問題がなければ終了。誤りが見つかれば、修正申告を求められたり、加算税・延滞税がかかったりすることがあります。
一番の備えは記帳・帳簿の保存
日頃の記帳・保存が最大の防御:取引を正しく記帳し、帳簿・請求書・領収書などを保存しておくことが、税務調査への最大の備えです。とくに、令和5年分の申告から、売上の帳簿を保存していなかったり、記載が不十分だったりすると、加算税が5%または10%加重されるようになりました。帳簿のつけ方・電子帳簿保存法に沿って、日頃から記録を残しておきましょう。
間違いが見つかったら
税務調査の前に、税務署から自発的な見直しを求められること(行政指導)もあります。これに基づいて自分から修正申告をすれば、過少申告加算税はかかりません(延滞税はかかる場合があります)。間違いに気づいたら、調査を待たずに早めに修正申告するのが有利です。調査で不安があれば、税理士に相談・立ち会いを依頼することもできます。
まとめ
- 多くの税務調査は任意調査で、原則として事前に通知される。
- 帳簿・請求書・領収書の保存が最大の備え。帳簿不備は加算税が加重される(令和5年分〜)。
- 間違いに気づいたら、調査を待たず自分から修正申告するのが有利。
- 不安があれば税理士に相談・立ち会いを依頼できる。
日頃の記帳は帳簿のつけ方、経費の考え方は経費はどこまで?を参照してください。正しい税額の目安は確定申告の税額試算で確認できます。