商業登記電子証明書の費用・取り方・失効する場面
会社の代表者が取れる商業登記電子証明書について、手数料(1か月500円から27か月8,300円)、請求できる人、オンラインで請求する条件、登記の変更で失効する場面を、法務省の案内で整理します。
会社の運営結論:商業登記電子証明書は、登記されている会社の代表者だけが請求でき、手数料は証明期間の長さで決まります(1か月500円、12か月3,800円、27か月8,300円)。代表者の変更、商号変更、本店移転の登記がされると失効し、手数料は戻りません。
この証明書は、会社の代表者であることを電子的に証明するもので、法務省は行政手続のオンライン申請と、企業間の電子契約などに使えるとしています。毎月の運営で必ず要るものではないため、使う場面と費用を先に知っておくと、取りすぎを避けられます。
使える場面と、要らない場面
法務省民事局のリーフレットでは、使い道として次の2つが挙げられています。
- 法人の印鑑証明書のオンライン請求(書面請求より手数料が安い)
- e-Tax や eLTAX などの税金関係の電子申告、e-Gov 電子申請の社会保険や労働保険関係の手続など、行政手続のオンライン申請
国税庁のe-Taxのページによると、法人税・消費税などの電子申告が義務になるのは、事業年度開始の時の資本金が1億円を超える法人などです。設立したばかりの小さな会社は、この義務の対象ではありません。紙の申請や、別の方法で足りる手続きも多いため、まず自社に必要かを考えてから取るのが無理のない順番です。
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手数料は証明期間の長さで決まる
令和7年(2025年)4月1日に手数料が引き下げられ、証明期間1か月の証明書も新たに発行できるようになりました。法務省のページに載っている現在の手数料は次のとおりです。
| 証明期間 | 手数料 |
|---|---|
| 1か月 | 500円 |
| 3か月 | 1,100円 |
| 6か月 | 2,000円 |
| 9か月 | 2,900円 |
| 12か月 | 3,800円 |
| 15か月 | 4,700円 |
| 18か月 | 5,600円 |
| 21か月 | 6,500円 |
| 24か月 | 7,400円 |
| 27か月 | 8,300円 |
証明期間中は、何度でもオンライン申請や電子契約などに使えます。書面申請とオンライン申請で手数料は共通です。
誰が請求できるか
法務省のオンライン申請の案内によると、発行の対象は、登記されている「会社・法人の代表者」などに限られます。次のような場合は発行できません。
- 会社(法人)として登記されていない場合
- 役員であっても代表権のない場合(代表権の制限等がある場合を含む)
管轄の登記所(法務局)の窓口で取得でき、オンラインでの請求も可能です。従業員が代わりに申請する場合は、代理人の電子署名も別に必要になります。会社の従業員が代表者の指示で送信だけを行う場合は、申請人本人による申請として委任状が不要になることもある、と案内されています。
オンラインで請求する条件
オンライン請求は、登記・供託オンライン申請システムを使います。事前に、申請人本人(代表者)の電子署名に使える電子証明書が必要です。使えるのは次の3種類に限られます。
- 商業登記電子証明書(すでに持っている場合)
- 公的個人認証サービス電子証明書(マイナンバーカード)
- セコムパスポート for G-ID(氏名・住所・生年月日を確認できるもの)
マイナンバーカードを使う場合は、カードの住所と、代表者の登記簿上の住所が一致しているか確認します。一致しないときは、先に代表者の住所変更の登記が必要です。
手数料は、インターネットバンキング、モバイルバンキング、または電子納付対応のATMで納めます。これらの電子証明書を持っていない場合は、窓口や郵送の書面申請でも取れます。すでに商業登記電子証明書を持っている場合は、有効期間内なら新しい証明書を申請できますが、証明期間の開始日は指定できません。
失効する場面
法務省のページによると、証明期間中に記録事項に変更の登記がされると、電子証明書は失効します。例として、代表者の変更、商号変更、本店移転が挙げられています。
失効した場合、手数料の払戻しはありません。長い証明期間を選んだ直後に、本店移転などの登記を予定している会社は、期間を短くするか、登記のあとに取るほうが安全です。
これらの登記の手続きは、本店移転の登記や役員変更の登記で整理しています。
次に知りたいこと
公式一次情報
- 法務省 商業登記電子証明書(用途、証明期間ごとの手数料。2026-10-24確認)
- 法務省民事局 商業登記電子証明書の手数料引下げのリーフレット(令和7年4月1日の改定、印鑑証明書の手数料との比較。2026-10-24確認)
- 法務省 オンラインによる商業登記電子証明書の発行申請(発行対象、使える電子証明書3種類、失効と払戻し。2026-10-24確認)
- 国税庁 e-Tax 法人の電子申告義務化(資本金1億円超の法人などが対象。2026-10-24確認)
よくある質問
- 商業登記電子証明書の手数料はいくらですか?
- 証明期間によって決まり、1か月は500円、3か月は1,100円、12か月は3,800円、27か月は8,300円です。書面申請とオンライン申請で共通です。
- 誰でも請求できますか?
- 登記されている会社・法人の代表者などに限られます。代表権のない役員は請求できません。
- オンラインで請求するには何が要りますか?
- 代表者本人の電子署名に使う電子証明書が必要で、商業登記電子証明書、マイナンバーカードの公的個人認証サービス電子証明書、セコムパスポート for G-ID の3種類に限られます。持っていなければ窓口や郵送で申請できます。
- 本店を移転すると、どうなりますか?
- 証明期間中に本店移転などの変更登記がされると、電子証明書は失効します。失効しても手数料の払戻しはありません。
- 小さな会社でも取る必要がありますか?
- 電子申告が義務になるのは、資本金1億円を超える法人などです。義務の対象でない会社は、必要な手続きが出てから取る形で足ります。

